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教育・文化・スポーツ部会 リーダー:小林 至 PROFILE
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 アメリカに住んでいたことがあります。留学生として、サラリーマンとして、計7年過ごしました。

 そこで感じたのは、日本の良さ、強さです。

 大学院にいたとき、日本の教育レベルの高さに驚きました。日本人なら誰でもわかるようなことが、他国の人は分からなかったからです。特に数量に関しては、5年ほどの差があったように思います。

 私は、小中高と公立学校。日本の公教育、そして「詰め込み」教育の申し子です。
アメリカでは、お金持ちしか高い教育を受けられません。他の国も同じようなもののようで、周囲を見渡すと、サラリーマン家庭の息子は、日本人だけでした。

 日本が、アメリカを模倣して「ゆとり」と言い出した頃、アメリカは日本を模倣して、「詰め込み」を始めました。いま、アメリカの子供たちはテスト漬けです。

 サラリーマンをしていたとき、日本の底力に驚きました。 電気屋に行けば、高度な家電は日本製ばかり。他国のものより高いのに、売れ行きは一番でした。 同僚の子供たちが日本語を教えてくれ、と私のところによく来ました。聞けば、ポケモンカードというのが、学校で流行していて、なかでも日本語で書いてあるカードが一番人気だそうな。その日本語を読めれば、なお尊敬されるというのです。

 アメリカの子供たちは日本発の文化に囲まれています。日本製のゲーム機、テレビに、日本のアニメ・・・

 大リーグの試合を日常的にみるようになり、日本人選手の能力の高さに驚きました。アメリカ生まれの野球。日本は、独自の戦法を磨き、選手は勿論、クイック投法や高度な配球術などを逆輸出するまでに磨き上げました。これは十分互角に戦える。そう思いました。 ところが、日本では、大リーグの優勝球団を、世界一と讃え、日本が二流であるかのごとく扱っています。かっては声高に叫んでいた、「真のワールドシリーズ」の声も聞かれなくなりました。

 不思議なものです。その能力の高さを認める声は世界中で大きくなっているのに、当の日本人は、誇りも夢も自信も失いつつある。 教育、技術力、野球。 いずれも諸外国を参考にしながら、先人たちが築き上げてきた日本の強みです。自らの能力を信じ、足りないところは世界から貪欲に学び補う、そんなしたたかな日本人になりたいものです。

教育・スポーツ・文化部会 リーダー
小林 至 / ITARU KOBAYASHI
一橋総研 正会員
江戸川大学社会学部 助教授(経営学)

昭和43年東京都生まれ。平成4年、千葉ロッテマリーンズに入団。史上3人目の東大卒プロ野球選手となる。退団後に渡米。平成8年、コロンビア大学で経営学修士号(MBA)を取得。その後、平成12年までフロリダ州のテレビ局で通訳、翻訳、解説などに従事。平成13年、参議院議員選挙に立候補するが落選。著書に『アメリカ人はバカなのか』(幻冬舎)『アメリカの傲慢スタンダードに飲み込まれる日本』(オーエス出版)、『プロ野球ビジネスのしくみ』(編著:宝島社新書)など。

ホームページ:http://itaru.3hands.net(自身のページ)
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