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嘉永六年の夏にペリーが浦賀沖に来航してから150年以上が過ぎましたが、今もその当時と同じなのは、日本人の米国に対する理解度です。当時と今とで決定的に異なるのは米国旅行者+在住者の数ですが、例えば、当時を明治時代まで含めたとすると、「当時の日本人達の経験+想像力」は現在のそれとほぼ同じような気がしてなりません。
米国の外交政策、経済政策、社会政策とその背景にある現実の米国は、国民の利益を最大化するために最善の努力をしますが、国益追求のための手段はその時々の政権によって大きく異なり、また結果が全く異なることも珍しくはありません。これは、民主党と共和党というだけでなく、同じ政党の中でも起こっています。また、同じ米国でも、州や都市によって、住民の考え方や生活が大きく異なります。
しかしながら、この多面的な米国が繰り出す一つの政権とその政策を体系的に捕らえるための努力をした日本人はこれまで皆無ではないかと感じます。むしろ、一本調子の固定的観念に囚われているように思います。
米国戦略部会では、第二期ブッシュ政権の世界戦略やトピックを分析すると同時に、その背景を理解して、中長期的な観点から米国人の思考、米国政府の政策などについて考え、その長所短所を把握しつつ、日本の対米政策および日本自身の政策立案に繋げるための一助となることが出来ればと思っています。
一橋総合研究所の専門部会は、項目ごとに世界の中の日本として考える横軸と、アジア、米国という地域に基点を置く縦軸からなっていますが、米国戦略部会は、縦糸と横糸を上手く紡げるものとすべく、有益な部会となることを目指します。
米国在住の方々、また米国外に在住の方々も含めて、多くの方と楽しく語らいながら、価値あるものを創造したいと考えます。
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